「転職は住宅ローン審査で不利になる」と聞いたことがありますか?
- 転職したばかりだけど、住宅ローンを組みたい。
- 転職活動と土地、家探しを並行している。
- 家を買いたいけど、転職も検討している。
住宅の購入を検討していると、いつ希望の土地や建物と出会えるか、いい会社と出会えるか、タイミングを調整できませんよね?
私たちが希望の土地に出会ったタイミングは、私の転職2ヶ月目でした。
無事に審査に通りローンを組むことができましたが、銀行選びや審査の際スムーズにいかないこともありました。
実体験をもとに、転職直後に住宅ローンを組んだ話・気を付けるべきことについてお話しします。
転職は住宅ローン審査で不利になる?
国土交通省が行う「民間住宅ローンの実態に関する調査」より、銀行が融資を行う際に考慮する項目を見てみましょう。
- 完済時年齢 98.7%
- 健康状態 97.9%
- 借入時年齢 97.2%
- 担保評価 96.1%
- 勤続年数 93.2%
金融機関が審査項目としている割合が高い順に並べると、「勤続年数」は第5位に入っています。
近年、大転職時代と言われ、転職が一般化してきていますよね。
毎年少しずつ審査項目とする割合下がってきてはいますが、まだ9割以上の金融機関で重要項目となっています。
我が家の住宅ローンについて
先述したように、私たちが希望の土地を見つけたのは、私の転職2ヵ月目でした。
つまり、住宅ローンの仮審査をする時点で、転職後2ヵ月しか経過していなかったんです。
また、私の転職はキャリアアップのための転職ではなく、職種が変わり給料はほぼ横ばい(少し下がる)の転職でした。
キャリアアップのための転職で階級や給与が上がっていた場合は、勤続年数で審査が不利になる可能性も下がるかもしれません。
私たちは、夫婦で50:50の住宅ローンを組みたいと思っていました。
私の希望借入額は、年収の約6.5倍。決して少ないとは言えない(むしろ多い)額です。
転職直後の住宅ローン審査でやったこと
転職後2ヵ月で、年収の6.5倍の住宅ローンを借りるために銀行探しを行いました。
その際に受けた制限や気を付けたことをご紹介します。
勤続年数の制限
転職直後の場合、仮審査を出せる金融機関が限られます。
審査を出すにあたって、「勤続年数が1年」であることが条件の銀行がいくつかありました。
勤続年数の制限がない銀行を探して仮審査の申込をしました。
審査時の提出書類
勤続年数の制限がない銀行でも、通常の審査に加えいくつかの書類の提出を求められました。
給与明細と雇用契約書の提出です。
本当にその会社に勤めているかを確認するためだと聞きました。
給与明細は銀行によって1か月~3か月と様々でした。
私は仮審査時転職2か月目で、給与明細は1,2ヶ月分しかなかったと思います。
また、転職から2ヵ月は試用期間であったことも銀行としては懸念点だったようです。
提出した給与明細は試用期間中のものだったので、本審査時に試用期間終了後の給与明細を1か月分提出しました。
土地の契約の関係で時間がなくて、給与明細をもらったその日に提出したのを覚えています。
勤め先の規模
仮審査を受ける前に、勤め先が上場しているかも銀行から尋ねられました。
令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書を見ると、「雇用先の規模」も25.4%の金融機関が審査項目として見ているようです。
私の場合、転職直後だったため、特に勤め先の規模や安定性を確認されたのではないかと想定しています。
上場している会社だったため、審査で不利になることはなかったと思います。
ネット銀行はおすすめしない
転職直後の場合、ネット銀行で審査することはお勧めしません。
ネット銀行は金利が低くて魅力的ですが、審査方法は基本的にネット申請のみのです。
店舗のあるメガバンクや他方銀方は、審査の前に店舗に行って相談をすることができました。
それに対して店舗のないネット銀行だと、転職の内情を伝えることができません。
(相談窓口を設置しているネット銀行もあるかもしれませんが・・・)
例えキャリアアップのための転職であったとしても、勤続年数だけを見て不利な方向に判断される可能性があります。
また、仮審査に落ちると、落ちた履歴が信用情報機関に記録されます。
ローン審査に落ちた記録があると、他の金融機関での審査で不利になる可能性があるため、
できるだけ審査に通る可能性が高い金融機関に審査を出すことをおすめします。
まとめ
転職直後に住宅ローンを組むことは、銀行選びや審査において不利になることがわかりました。
ただ、必ず審査に落ちるというわけではないので、転職直後でも審査が通りそうな銀行を選んでから審査を受けることをおすすめします。
我が家の場合、HMの営業にも銀行探しに協力していただいたので大変助かりました。転職したばかりだけど家を買いたい、良い土地を見つけてしまったという方は、HMや不動産会社にも相談してみると良いかもしれません。
これから家づくりをされる方、購入される方の参考になれば嬉しいです。
YouTubeでルームツアーも投稿しているので、是非ご覧ください。